最近の乳がん情報を自分で入手

乳がん治療

職業柄なのか、ネットで大半のことは調べられると思っている。日本語ではなく、英語で検索すると多くの新しい情報に触れられる。英語で乳がんは「Breast Cancer」なので、これで検索すると多くの情報にたどり着ける。

例えば、世界中の最新の乳がんに関する医学的な最新情報をゲットしたいのであれば、Google検索に「Breast Cancer」+「Nature」と検索すれば、いっぱい情報が出てくる。

Natureは、英語では自然って意味だけど、ここで意図するのは、「Nature」という学術雑誌。

そんな中で、2022年の発表論文でNatureの論文ではないけど、初めて見たデータがあったので紹介する。

妻はEC治療を現在投薬しているが、EC治療以外にもAC治療やTC治療などがある。それぞれの特徴と違いは以下サイト等で分かりやすく解説されている。

EC療法

エピルビシン(E)とシクロフォスファミド(C)を混ぜ、3週間に一回点滴投薬するのがEC療法です。

類似薬のアドリアマシン(A)をエピルビシン(E)に変更するとAC療法になります。

主な副作用は、脱毛と吐き気などが知られています。ただ、短期間で終わることがメリットです。

TC療法

EC療法のエピルビシン(E)をタキソテール(T)に置き換えたのがTC療法です。

主な副作用は、脱毛、全身倦怠感、皮疹、末梢神経障害などが知られています。

2022年の発表論文

以下の論文が、ちょっと参考になりました。EC治療とTC治療の安全性に関する論文ですが、100~150程度の被験者数なので、まだ少し信頼性に欠けるデータかもしれません。

出典先:Cancers2022,14,3221.
https://doi.org/10.3390/cancers14133221

下表は実際にどのような症状が生じやすいのかがEC治療とTC治療の差が分かります。症状は次の通りで、EC治療の方が、吐き気、脱毛、爪の変化が明らかに多いことが知られている。

  • 吐き気:EC治療の場合88%、TC治療の場合55%
  • 脱毛:EC治療の場合90%、TC治療の場合76%
  • 爪の変化:EC治療の場合54%、TC治療の場合22%
  • 倦怠感:EC治療の場合40%、TC治療の場合45%

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