AYA世代乳がん家族が楽しく生きる

緊急入院を振り返って

EC治療の影響

 7月4日に始まった二回目のEC治療。前回とスタート地点の肉体的な症状が大きく異なっていた。ひとっつは、発熱性好中球減少症に数日前に罹ってしまい、グラン💉注射で好中球や白血球の数字は平均までは戻ってきていないが70%程度は戻ってきていた。そのために、EC治療の二回目を開始した。

EC治療の点滴をした後から、妻の体調が悪い。夕方からは、足が重い、手が重い、苦しい。。。と。前回と同じような状況がまた来たと思いながら、気持ちを落ち着かせて対応しようと決意。

早めに薬を使って痛みを緩和させようとカロナール(鎮痛剤)を飲んでも全く効かない様子。夕方から深夜にかけて苦しくて叫び続けていた。さすがに子供達にはその姿は不安に感じるわけで、子供たちも眠れない。

深夜頃になると、肉体との闘いが続いたために疲れて寝るのかなぁと思っていたが、そのような状況には戻ってこず、妻の発言内容が少しずつ変化していった。頭の方が少し異常になったのか?さえ感じるようになった。

ずっと喋り続けているんだが、内容が「痛い。痛い。足が重い。頭が痛い。首が痛い。」から「いやだよね。いやだよね。迷惑かけてるってわかっているんだよね。でも痛いんだよね。痛いんだよね。」

このような内容をずっとしゃべり続けることが突然プログラムセットされた人間かのように変容した様子に見えた。体温を測っても平熱であり、本当に脳にストレスが掛かりすぎてしまい、精神的にダメージを受けたような感じにみえた。

このような状態が2-3時間も続いたので、さすがに様子がおかしいので、深夜に救急車を呼ぼうと、EC治療をして下さった病院の緊急ERに電話したら、「塩対応」

「こんな深夜に先生に電話して起こすような症状なんですか?」

「普通に息もしていて、おかしな動きをするって何なのですか?」

確かに私も焦っていて、ちゃんと症状を伝えることができなくて、その所為かもしれないが、明らかに薬を投薬した所為で、聞いたことも見たこともない症状が目の前で起きていて、適切な対応を求められてもちょっと無理があると思った。

結果、よく分からないので様子をみるという判断をしてしまった。

サバイバーイイT

これは問題を先送りにした。としか思えないと自己反省

救急車を呼ぶ判断基準

 妻は、結局、朝まで苦しみ続けて、朝には疲れ果てて寝ていた。寝ていると苦しんでいる様子はないので安心した。頭の中に突然プログラムセットされたような発言も治まっていたが、少し本人が気を抜くと若干プログラムが発動するような様子が垣間見えた。お昼を過ぎて、子供たちも学校から帰ってきて、夕方ぐらいになってくると、また同じような激痛の症状が出てきて、昨夜の状況が二日間も続くと大変なので、夕方の早い時間に病院に電話した。

 夕方18時頃だった。病院も通常業務が動いていたため、まだER側も忙しくなく、落ち着いていた。そのため電話でも私も落ち着いて症状を伝えることができた。

 症状は、「脳や首の痛みがあり、自分で歩いて車に乗ることさえできない状態であることから、車で連れていくこともできない」というと、「救急車を使ってきてください。救急車にこちらの病院まで搬送してもらってきて下さい」とのことでした。

救急車を呼ぶ判断基準は、緊急ERで従事するプロフェッショナルでも、対応する人で全く違った。

 後日、当日ERで従事していて、私の電話に出て指示を出してくれた好青年に会った。「奥様が、車まで動いていけない。」と聞いて、救急車を使うことを指示したとのこと。この好青年は年齢は20歳代ぐらいで、体格のよい好青年であった。

サバイバーイイT

20代ぐらいの好青年の決断力に惚れた。人と比較するものではないが、彼みたいなカッコイイ男子になりたい。とも思った。

家族のケア

子供たちにとって、母親が救急車で運ばれたのは、ショックだったのかはわからない。

精神的に不安定になっていたかもしれない。

そんな中で学校のテストとかも何とか乗り越してきた。

サバイバーイイT

子供たちが何を感じ、何を思ったか、また、現実に起きている事象に対し、受け止め方は、年齢や性格や考え方で、まったく異なり、反応も全く違う。

一方、冷静に事象を見れば、ただ病院に緊急搬送されただけで、生死に関わる話ではない。そのため、過剰に心配する必要はないとも思う。

サバイバーイイT

このぐらいで動揺しない、家族の強さを見せるのが、子供たちにとって重要なのかもしれない。

自分が崩れないために

このように自分の弱い点が浮き彫りになった。判断できず先送り。状況を適切に説明しきれない。自己決定に責任を持てない。すぐに不安になってしまう。

弱点が色々と出てきた。ただ、弱点がどうだこうだと考えて改善活動が行える余裕すらなかった。まさしく、急に強制的に来た「Work Life Balance」。

緊急入院費用

 結局、緊急入院は3泊4日で終わった。火曜日から金曜日までであり、予想以上に早く退院した。

今回の救急車を使って緊急入院費用は、64640円だった。

学んだこと

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