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抗がん剤治療について

抗がん剤治療として、化学療法、分子標的治療、ホルモン治療、放射線治療がある。

妻の場合、ルミナルHER2であるため、これに適した抗がん剤治療として、EC治療+タキサン治療+抗HER2治療と主治医から治療方法を言われた。これについて調べてみた。

抗がん剤治療をネットや専門誌で調べることはできるけど、分りにくいなぁとの印象。分かり難い専門用語がどうしても出てくるし、病院毎に薬を一般名で言ったり、製品名で言ったり、同じものなのに言い方が違っていたりして分かりづらい。との印象がどうしてもある。

サバイバーT

妻の抗がん剤治療について、正しく理解してあげることが家族としてできるサポートの一つと思っています。

これから抗がん治療が進んでいく。妻の見た目も大きく変化していくため、色々な方が変化に気付くだろう。心配して色々な事も聞かれるだろう。その場合、思い出したくないことを何度も何度も説明しないといけない機会も生じるだろう。

心配してくれる人たちの優しさに応えたい一方、思い出したくもないことを何度も思い出さないといけないかもしれない。心配してくれるからこそ、色々と説明を求められるかもしれない。その優しさに応えることができないとやっぱり落ち込むだろう。

サバイバーT

こういう場面に備えて、正確にかつ適切に、そして端的に説明するためにも、家族がちゃんと症状や治療方法や状況を理解しておく必要があると思います。

EC治療

E(エピルビシン)とC(シクロフォスファミド)という薬を投与する。

作用としては、がん細胞を殺す、又はがん細胞とDNAの結合を切るという作用によりがん細胞の活動を弱らせる。

一方で副作用としては、一般的に投与1週目は吐き気。2週目は白血球減少に伴い、免疫低下や脱毛が生じる。3週目は回復していく。

投与方法は、1~2時間程度の点滴。3週間に1回の投与を計4回実施し、約3か月間の治療になる。

タキサン治療

タキサン治療の場合、ドセタキセル(タキソテール)かパクリタキセル(タキソール)のどちらかを投与する。

作用としては、がん細胞の細胞分裂を防止する効果があると言われている。

一方で副作用としては、EC治療で見られた吐き気は少なめらしいが、白血球の減少に伴い、免疫が低下し発熱が生じやすい。また、関節痛、神経障害、むくみ、倦怠感、アレルギー反応などもでる。

投与方法は、数時間程度の点滴。ドセタキセル(タキソテール)の場合、3週間に1回の投与を計4回実施し、約3か月間の治療になる。一方、パクリタキセル(タキソール)の場合、3週間に1回の投与を計16回実施し、約12か月間の治療になる。

抗HER2治療

抗HER2治療は、化学療法ではなく分子標的療法になるため、HER2のたんぱく質を抑える療法である。また、化学療法のような副作用(吐き気、脱毛、アレルギー反応はない)はあまり見られないとのこと。

薬の成分名は、トラスツブマブ(ハーセプチン)やペルツブマブ(パージェタ)が用いられる。ペルツブマブは特にリンパ転移がある場合、効果があると言われている。

投与方法は、1~2時間程度の点滴。3週間に1回の投与を計16回実施し、約12か月間の治療になる。

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